食道癌や食道バイパスの術後にアトムチューブを入れる目的は何ですか?
食道がんの手術では手術侵襲が大きく回復には時間を要します。
また食道再建部の縫合不全の率は他の消化器がん手術に比べ高率です。
そうなると長期間絶食を要する場合があります。
高カロリー輸液を行えば生命の維持には問題ありませんが、
経腸栄養というのは高カロリー輸液によりも栄養価が高く
また腸を使用することにより絶食中の腸管の機能低下を予防できます。
これらのことから経腸栄養用にアトムチューブなどを用いた腸ろうを造設しておくことは多々あります。
また術直後には吻合部の減圧にも利用できますので一石二鳥ですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿