2012年6月17日日曜日

デモクリトスとドルトン

デモクリトスとドルトン

高校時代の倫理の教科書に、ギリシャの哲学者デモクリトスが、「すべてはアトム(原子)という粒子で出来ている」と考えた、ということが書いてあったように記憶しています。

科学の教科書には、近代化学で原子論を提唱したのはドルトンだとされていましたが、ドルトンは、デモクリトスのアイデアを知っていたのでしょうか。それともたまたま一致したのでしょうか。また、原子論の正しさはどのようにして証明されたのでしょうか。

化学は全く門外漢の人間にもわかるように説明していただけると助かります。



※顕微鏡が発明されるはるか昔にこのような着想をすでに得ていたというのは驚きの一言です。デモクリトスは、科学の世界ではどのような評価を与えられているのでしょうか。よろしくお願いします。







もちろん,ギリシア哲学はヨーロッパではよく知られていました.

ドルトンもデモクリトスの原子説は知っていました.

ただし,これはあくまで「アトム」という言葉を再利用しただけであって,ドルトンの原子説は実験結果を説明するために考え出されたものです.



デモクリトスは科学者ではなく哲学者であり,当時幾つもあった物質の根本は何かという学説のうちの1つに過ぎません.たまたまそのモデルが現在の原子説に近かったというだけのことです.必ず化学の教科書などに名前が出てくるという点で充分に評価されていると言えるでしょう.それ以上でもそれ以下でもありません.

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